映画初心者のドラ猫ロボット

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エスケープ・ルーム

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上映日:2020年02月28日 / 製作国:アメリカ / 上映時間:99分

監督:アダム・ロビテル 主演:テイラー・ラッセル ローガン・ミラー

鑑賞日:2020/8/12

鑑賞媒体:DVDレンタル


【今作の★の数:★★★★】 良作! 観て損なし。

 

★の数について

★★★★★ 最高。おすすめ。

★★★★  良作。観て損なし。

★★★   普通。

★★    残念。

★    うーん。

 
<あらすじ>
内気な女子大生ゾーイ、冴えないフリーターの若者ベンらの男女6人が、賞金1万ドルが懸かった体験型脱出ゲームに参加するため、シカゴの高層ビルに集まった。ところが前触れもなくゲームは突然スタートし、トラップが発動、タイムリミットが迫る極限状態で部屋の中のヒントを元に、脱出を繰り返す命がけのゲームを強いられていく。想像を絶する難関を死に物狂いでクリアしていくうちに、やがて全員が共通の境遇を持つことが明らかになる・・・

 

<感想>

意味不明の密室からの脱出劇といえば、名作『CUBE』があるが、本作は『CUBE』のような無機質な密室という限られた中に留まることなく、雪山ステージのような奥行きや落下する床などの縦方向の空間、迫りくる火炎放射器など、各部屋に趣向が凝らされている。映像が派手で多彩。いい意味で、アメリカ映画らしいエンターテインメントに溢れていて、飽きさせない工夫がされていた。

 

とても面白かった。

作品自体は南アフリカにセットを作って撮影したらしい。ふーん。

続編をにおわせる終わり方をしていたが、今後どうなっていくのか、不安と楽しみが半々。

以下個人的に良かった点と残念だった点をまとめてみた。

 

<良かった点>

①脱出ゲームを体験した人ならばわかる、一見すると「?」だが、よく観察すると不自然な違和感を各ステージに配置しているので、パズル的な映画が好きな人には面白く感じると思う。

 

②それぞれの密室の凝った演出。天井から火炎放射器が降ってきたり、部屋の中に雪山を展開したり、毒を盛られて部屋自体が回転するように感じるなど、実にジェットコースター的な演出で、エンターテインメントに溢れていた。

 

<悪かった点>

①各空間のアイディアの割には、黒幕や動機などがありきたりだった。再三クローズアップされる「ウータン・ユー博士」のくだりは良かったが、パズル的映画を謳うのであれば、ゲームマスターの意外性や今後の展開などにもうひとひねりは欲しかった。また、集められた6人の犠牲になり方などは『CUBE』をオマージュしているのか、展開が似ていたことも残念。これだけの仕掛けを作ったのだから、もう少し捻った死に方があっても良かったのでは?

 

②良くも悪くも脱出ゲームを題材にしているので、興味がない人には面白さが伝わらないかも。また、部屋の数が多く一つ一つの謎を目まぐるしく解いていかないといかないため、観客が考える余地がなく、ただ状況を見させられているだけになっている。

 

「見つめる鍋は煮え立たない」

観測中に対象は変化しないという量子論の格言らしいが、主人公、ちと力づく過ぎないか?

あと、綿密にシミュレーションを行っている黒幕たちのプロ意識に脱帽。

 

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ユーザー名は「ドラえもんは猫型ロボット」です。

興味あれば除いて見てください。

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