映画初心者のドラ猫ロボット

映画初心者が玄人になるために感想を上げていくブログ

エクストリーム・ジョブ

f:id:ozakinekoha:20200814105332j:plain

上映日:2020年01月03日 / 製作国:韓国 / 上映時間:111分

監督:イ・ビョンホン 主演:リュ・スンリョン

鑑賞日:2020/8/7

鑑賞媒体:DVDレンタル


【今作の★の数:★★★★★】 最高。おすすめ。

 

★の数について

★★★★★ 最高。おすすめ。

★★★★  良作。観て損なし。

★★★   普通。

★★    残念。

★    うーん。

 
<あらすじ>

昼夜問わず走り回るが、実績はどん底、挙げ句の果てに解散の危機を迎えるコ班長率いる麻薬班の面々。かつての部下から、国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手し、潜伏捜査に出る。麻薬班は24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、偽装創業をおこなうことに。怪しまれないように、味付けチキンを提供し、偽装営業を続ける面々だったが、これまでない味付けが絶賛され、チキン屋は一躍名店としての噂が広まる。捜査は後回し、チキン商売で目まぐるしいほどに忙しくなった麻薬班に、ある日絶好の機会が訪れるのだが…。

 

<感想>

「恥ずべき成功より価値ある失敗を選ぶべきだろう。だが、俺は恥ずかしくない。チキンは未来だ」
お手軽で美味しくて価格も庶民の味方、韓国は何かというとチキン屋だね。
……いや、お前ら刑事だろ。

韓国の刑事コメディ映画。

韓国で歴代興行収入1位を記録。

観客動員数は歴代2位となる1,600万人超え。また、ケヴィン・ハート主演でハリウッドリメイクされることが決定している。

刑事としてポンコツなのに、チキン屋としては優秀な捜査官たち。
捜査費をちょろまかしてギャンブルに勤しむマ刑事に料理の才能があって繁盛店になっていく展開が面白い。
班長も指揮能力より店を回す方が上手い。こういう努力や才能の方向を間違えてる人達好き。

良かった点と残念だった点を挙げていくと……。

 

<良かった点>

①コメディ映画としての振り切った演出

冒頭から、犯行現場に踏込もうとするも弁償費用が出せないから窓を割れずに犯人逃し、犯人は逃走用の車を奪おうとするもおばさんに反撃されて逃げられなかったりと、「ああ、これはコメディなんだ」と理解させる構成を麻薬班のポンコツぶりを描くと同時に描写していて巧い。

序盤の犯人がバスに轢かれる描写が、後で出てきてくる、いわゆる”天丼”演出を使う監督の笑いのセンスよ。

個人的には不祥事を起こした後の「ごめんなさい。反省してます」と店の前で大幕を抱げて謝罪する描写にゲラゲラ笑った。

 

②コメディの中に取り入れられた様々な要素
犯罪組織の方が常識あったり、停職中にチキン屋として再出発したりなど、隙きあらばコメディ要素をぶっ込んでくるのに、何としても捜査を成功させたいと意気込むチーム愛や、コ班長の奥さんが旦那を思う家族愛だったり、麻薬班の面々がそれまでのポンコツぶりから一転して優秀な刑事の顔を見せる終盤のアクション要素など、各要素がとてもしっかりと作り込まれている。作品としてのバランスが凄く良いので、大筋の笑いのテンションが最後まで落ちず、観ていて飽きない構成になっている。

 

<残念だった点>

とことんふざけているので、笑いのテンポが合わない人には、面白く感じないかも……。ドリフターズのコントが好きなら間違いない。

 

一級のエンターテイメント作品。
とても面白かった。
最高。
まさか『パラサイト』よりも高い点数つけるとは思わなかった。

 

班長の終盤での犯人への啖呵は見物。

「お前は零細企業を分かっていない。俺たちは商売に命を賭けてるんだよ!」
だから、お前刑事だろ。

 

映画レビューサイト フィルマークスに感想を投稿しています。

ユーザー名は「ドラえもんは猫型ロボット」です。

興味あれば除いて見てください。

https://filmarks.com/

 

<今年観て面白かったランキング(ブログ掲載のみ)>

1:ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密

2:メランコリック

2:レディオアノット

2:エクストリーム・ジョブ

5:9人の翻訳家 囚われたベストセラー

6:仮面病棟

7:エスケープ・ルーム

8:ペットセメタリー2019

9:バニシング