レイヤー・ケーキ
製作国:イギリス / 上映時間:105分 ジャンル:クライム・アクション
監督:マシュー・ヴォーン 主演:ダニエル・クレイグ
鑑賞日:2020/7/18
鑑賞媒体:DVDレンタル
【今作の★の数:★★★★】 良作。観て損なし。
★の数について
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★★★★ 良作。観て損なし。
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★★ 残念。
★ うーん。
<この映画は、こんな人にオススメ!>
・犯罪系のアクション映画が好きな人
・入り組んだ脚本の作品が好きな人
・ダニエル・クレイグが好きな人
・タランティーノ作品が好きな人
<オススメできない人>
・犯罪系のアクション映画が苦手な人
・万能な超人主人公のアクション映画が好きな人
<あらすじ>
名もなき麻薬ディーラーの男(ダニエル・クレイグ)。過ぎたる欲望を持たない彼は、危険なこの世界から足を洗おうとしていた。そんな矢先、組織のボスから「地方ギャングとの取引」「大物マフィアの娘の捜索」という2つの大きな仕事を押し付けられる。しかも2つの仕事はどちらも一癖も二癖もある仕事で、彼とその仲間は、とある組織から送られた殺し屋に狙われることになる。窮地に立たされた男は、絶体絶命の危機を脱することができるのだろうか。
※本作の ↓ 感想は、以前「フィルマークス」という映画感想アプリに投稿したものをそのまま転載したものです。またいつか書き加えを行うかもしれませんが、とりあえずは当時の原文のまま記載します。
<感想>
引退を決めたドラッグディーラーが、組織のボスの友人の娘の捜索と、大きな取引の仲介を頼まれるが、どちらも厄介な案件で奔走させられる、というクライムドラマ。
個人的に好きなマシュー・ヴォーンの初監督作品。ガイ・リッチーのプロデューサーだったり、彼が監督した『キングスマン』が好きな映画なので、興味を惹かれて7月に鑑賞した。
まず、主演のダニエル・クレイグの存在感が大きい。
彼の代表作たる『007』シリーズのジェームズ・ボンドでお馴染みのように、鋭い目つきに、ムキムキマッチョな容姿の俳優。一見すると、刑事や殺し屋を思わせるのに、作品の役どころは、身の程をわきまえて立ち回る小悪党といったところ。
銃が怖かったり、殺し屋に狙われてガクブルだったり、仕事仲間にボコボコにされたりと、『ドラゴンタトゥーの女』のジャーナリスト役を彷彿とさせるヘタレぶりは、その演技力もあって、作品の見所にもなっている。
話も、作中に散りばめらた一見関係のないカットが徐々に繋がっていき、中盤以降の「実はボスのこの依頼は……」という物語の転換点を上手く演出していて、結末が気になる構成にしている。
最後まで主人公の名前が明かされず、組織の構成員の一人として物語が進んでいくのも面白い。
マシュー・ヴォーンの他作品のような派手なアクションはないが、構成の仕方は一番好きかも。
『レイヤーケーキ』(組織をケーキに例えて、一番美味しい上のクリーム部分を食べられるのはトップだけ)というタイトルの付け方も話の内容を端的に表していていいし、金と暴力の世界を凝縮したような終わり方もありきたりだけど、しっくりと来た。
とても面白かった。
今年観た、旧作掘り出し物枠の筆頭だと思う(2020.9現在)
映画レビューサイト フィルマークスに感想を投稿しています。
ユーザー名は「ドラえもんは猫型ロボット」です。
興味あれば覗いて見てください。
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