マンディ 地獄のロード・ウォリアー
上映日:2018年11月10日 / 製作国:アメリカベルギー / 上映時間:121分
ジャンル:アクションホラースリラー
監督:パノス・コスマトス 主演:ニコラス・ケイジ
鑑賞日:2020/9/13
鑑賞媒体:DVDレンタル
【今作の★の数:なし】 映画見慣れていない人は見ないでください
★の数について
★★★★★ 最高。おすすめ。
★★★★ 良作。観て損なし。
★★★ 普通。
★★ 残念。
★ うーん。
<この映画は、こんな人にオススメ!>
・超B級映画が好きな人
・カルト映画が大好物な人
・心が広い人
・友達とツッコミながら映画を観たい人
<オススメできない人>
・普通に映画を楽しみたい人
<あらすじ>
過去のある男レッド(ニコラス・ケイジ)は、愛する女性マンディと人里離れた山の中で静かに暮していた。しかし、ある日やってきたカルト集団の指導者によって、マンディは捕らえられ、レッドの目の前で惨殺されてしまう。怒り狂ったレッドは、復讐を行う。
<感想>
今の時代にとんでもない映画をつくったなあ。
良く言えばクソ映画。
悪く言えばクソ映画。
自分、ドラ猫ロボットは映画初心者であり、カルト映画やクソ映画に耐性があまりない。とてもじゃないが、本作品はまとまなテンションでは観れないと思った。
しかし、このベルギー映画、アメリカの映画批評サイト Rotten Tomatoesで大絶賛されている。批評家支持率は91%! 平均点は10点満点中7.6点!! しかも、第51回シッチェス・カタルニア国際映画祭という浅学な自分は知らない映画祭では、パノス・コスマトス監督が監督賞を受賞、ニコラス・ケイジが名誉賞をW受賞。※しかも本作の製作陣には、イライジャ・ウッドが名を連ねている。
やはり映画文化は奥が深い。
本作品を通じて、自分のような映画初心者にはまだまだ計れない世界があると感じた。
本作品の感想を「良かった点」と「残念だった点」に分けて、書いてみたいと思う。
<良かった点>
①すべてのB級映画好きに捧げる一般の方お断りな内容の数々
洗脳でもするつもりか?と疑いたくなる常に流れるエッジの利いたロックなBGM。
「部屋を明るくしてテレビから離れてご覧ください」と注釈がつきそうな、暗い画面にチラつく原色の映像エフェクト。
時折挿入される意味不明なアニメーション。
まともな人物が一人もおらず、なぜ彼らはイカれているのかという説明もない、投げっぱなしジャーマンな人物設定の数々。(あの虎を飼ってたおっさんは一体?)
妻を殺されて悲観し、酒を煽って絶叫するブリーフ姿のニコラス・ケイジのシーンが、それまでの暗い画面と違い、鮮明で見やすい映像に切り替わる謎演出。
ラストカットで明かされる、80年代のSFか?と思うような世界観。
などなど、作品を構成するほぼ全ての要素が、一般の方お断りな仕様。エンターテイメントとして仕上げる気ゼロの製作陣の気概すら感じる。
おそらく80年代のB級映画ってこんな感じだったんだろうと思う。
<残念だった点>
①とにもかくにも超B級映画
見づらいったら、ありゃしない。
設定から、音楽から、映像から、(おそらく)監督の趣味丸出しのごった煮映画であるため、B級映画に造詣の深い人や、年に数百本と映画を観ない人にとっては、何一つとして理解が出来ない(と思う)。
とにかく、ひじょーーーに見る人を選ぶので、間違っても、人に薦めてはいけない作品。
『パラサイト 半地下の家族』の感想を述べたときに、「この先何年も語り継がれるだろう怪物的作品」と形容したが、おそらくこの『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』も別の意味で怪物的な作品なのだろう。
嵌まる人には堪らない映画なんだとは思う……。
普段映画をあまり観ないという普通の人は、観ないことをオススメします。
映画レビューサイト フィルマークスに感想を投稿しています。
ユーザー名は「ドラえもんは猫型ロボット」です。
興味あれば覗いて見てください。
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23:マンディ 地獄のロード・ウォリアー