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バニシング

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上映日:2020年01月24日 / 製作国:イギリス / 上映時間:107分

監督:クリストファー・ナイボルム 主演:ジェラルド・バトラー

鑑賞日:2020/8/13

鑑賞媒体:DVDレンタル


【今作の★の数:★★】 残念。

 

★の数について

★★★★★ 最高。おすすめ。

★★★★  良作。観て損なし。

★★★   普通。

★★    残念。

★    うーん。

 
<あらすじ>
1900年初頭のスコットランド沖の無人島の灯台灯台守として6週間の勤務を行うために3人の男が島にやってくる。ある嵐の翌日、島に流れ着いた積み荷を積んだ木船と倒れている一人の男。誤って男を殺してしまった3人は、積み荷の中には金塊が入っていることを発見する。金塊を見てしまったことで、3人の運命が狂っていく。

 

<感想>

1900年にスコットランド・フラナン諸島最大の島で起きたアイリーン・モア灯台事件を基に作られた映画。

アイリーン・モア灯台事件は、本作の登場人物の3人が、灯台守の仕事中に失踪をした事象で、理由が未だに明らかになっていない未解決事件。とのこと。

絶海の孤島で何が起きたのか?

スコットランド出身の俳優・ジェラルド・バトラー(『エンド・オブ・ホワイトハウス』)を主演にし、一つの解釈を加えることで映画は進行していく。

タイトルの『バニシング』とはそのまま「失踪」の意味。

とある映画紹介サイトで、本作はあの名作謎解き映画『ナイブズ・アウト』同様に批評家たちの評判がいいと聞いたので楽しみに鑑賞したが……。

 

 

 以下に良かった点と残念だった点を述べていきたい。

 

<良かった点>

①孤島の雰囲気。

作品冒頭の「実際の事件に基づく」の書き出しや、嵐の翌日に大量の海鳥が死んでいたり、「6週間誰も来ないよ」と島が”隔離された場所”であることを提示したり、不安を抱かせる暗い演出は、これからの3人に暗雲が漂っていて、雰囲気作りは良かった。

 

<残念だった点>

①捻りも設定も浅いストーリー。

アイリーン・モア灯台事件は浅学で知らなかったが、実際の未解決事件を映画化するならば、もっと大胆な仮説を立てても良かったのでは?

「大金のせいで失踪につながった」が大筋でも、それ以上の膨らみが話にない。

あらすじと予告編見て映画の9割を理解できてしまうのは、ミステリ系の作品として如何なものだろう?

正直な所、エンドロールが流れてきても、「もっと何かあるだろう」と逆に疑ってしまうくらいに何もなかった。

自分が見落としているだけなのか……。

 

②それぞれの登場人物の掘り下げ不足

なぜ、ジェラルド・バトラー演じるジェームズはあそこまで葛藤したのか、なぜ、トマスは家族を失うことになったのか、話の根幹に関わってくる掘り下げが浅く、おぼろげながらに提示されるだけなので、結末に関して感情移入も出来なければ納得も出来なかった。

いやいや、ジェームズよ、その結末選ぶなら、その前に余計なことするなよ。意味が分からないよ。

 

 「ろくでなしと言われ続ければ、誰でもろくでなしになる」

作中で語られる人の心の脆さを表した言葉だと思うが、強引な身の滅ぼし方だなあ。

 

 

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興味あれば除いて見てください。

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