プライス 戦慄の報酬
上映日:2020年02月21日 / 製作国:アイルランドカナダニュージーランドアメリカ / 上映時間:93分
監督:アント・ティンプソン 主演:イライジャ・ウッド
鑑賞日:2020/8/8
鑑賞媒体:DVDレンタル
【今作の★の数:★★★★】 良作。観て損なし。
★の数について
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<あらすじ>
都会で母親と暮らすノーバルのもとに、疎遠になっていた父親から手紙が届く。ノーバルは父親が暮らす田舎の島を訪れるが、再開した父親は喜ぶどころか、横暴な振る舞いを繰り返す。父親への不信感を募らせたノーバルは島を去ろうとするが、酒に酔い逆上した父親がナイフを振りかざし襲ってきたが、心臓発作で死んでしまう。予期せぬ出来事にノーバルは混乱するが、その夜に思いも寄らない出来事が起きる……。
<感想>
正直な感想。
変な映画。
でも、面白かった。
作品の前書きで、
「父親の罪は子に帰する」(ウィリアム・シェイクスピア)
「パパみたいな人はいない」(ビヨンセ)
とあって、観た時に、
「なんで、シェイクスピアとビヨンセを並べるんだ?変な始まりだな」
と違和感があったが、その違和感がそのまま本編まで継続していく。
序盤の何十年かぶりに再開した父親の突然の死。
そして、それが引き金となり起こる中盤からのジェットコースター展開。
前半と後半で全く別の映画になる。
後半のクライムコメディパートは、最後には暖かくも悲しい家族の構図に着地するという、なんとも奇妙な映画。
主人公イライジャ・ウッドのナヨナヨっぷりが作品のいいスパイスになってる。
童顔に蓄えた髭が恐ろしく似合っておらず、胡散臭さを上手く出していた。
正直万人受けする映画だとは思わないが、嵌まる人には大変突き刺さる、いわゆるカルト的な味わいがある作品。
ジェレミー・ソルニエ監督の『グリーン・ルーム』を思い出した。
面白かった。
登場人物の背景をバッサリと切って、先の読めない物語の転換だけで勝負をした結果の上映時間93分。観やすくて大変良い。
サクッと変わった映画を観たい人にオススメの作品。
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ユーザー名は「ドラえもんは猫型ロボット」です。
興味あれば除いて見てください。
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