ハッピー・デス・デイ・トゥ・ユー(ネタバレあり)
上映日:2019年07月12日 / 製作国:アメリカ / 上映時間:100分
監督:クリストファー・ランドン 主演:ジェシカ・ロース
鑑賞日:2020/8/22
鑑賞媒体:Amazon Prime Video
【今作の★の数:★★★】 普通。
★の数について
★★★★★ 最高。おすすめ。
★★★★ 良作。観て損なし。
★★★ 普通。
★★ 残念。
★ うーん。
<あらすじ>
死のタイムリープから命からがら抜け出したツリー。誕生日の翌日に、前作で恋人となったカーターと過ごしていたら、今度は、カーターのルームメイト、ライアンがベビーマスクに襲われてしまう。ライアンを救うために、タイムリープの経験を伝え、ベビーマスクを捕らえてライアンを救ったツリーだったが、ベビーマスクの正体は何と……そして、ツリーは前作とはまた違ったタイムリープを繰り返すことになる。
<感想>
とんでもない脚本書くなあ。
これが、鑑賞後の正直な感想。
なにせ前作『ハッピー・デス・デイ』を観ていないとこの作品は成立しない。
前作と舞台も同じ、キャラクターも同じ。
前作で描かれたなかった主人公の家族の話や、前作での殺人事件の話から物語が派生し、しかも前作の展開を伏線に使って物語が構成されている。
つまり、『ハッピー・デス・デイ』を観ないで、この作品を観た人には(そんな人は少数だろうが)、何がびっくりなのか、何のことを主人公たちは言っているのか、さっぱりとわからない構成になっている。
これには驚いた。
今作品の良かった点と残念だった点を以下に書いてみた。
<良かった点>
前作を伏線にした展開
とある出来事により、今度は並行世界に飛ばされ、そこでタイプリープを繰り返すのが本作『ハッピー・デス・デイ・トゥ・ユー』のシナリオになっているが、並行世界であるため、恋人となるはずだった主人公の理解者が別の人物とくっつき、前作の殺人犯は普通に生きている。でも、また殺人事件は起きるなど、前作の設定を引きずりながら、「平行世界」という設定を加え、違う話にすり替えた展開は凄い。前作を知っていればいるほど、先入観は当然加わり、先が全く読めない展開になっていて観ていて飽きない。何度も死ぬという前作のコメディパートも踏襲していて、世界観は継続されていた。
<良かった点でもあるし、残念でもあった点>
「並行世界」という変化球を投げたことで、タイムリープものという括りを自ら破ってしまい、前回のような「犯人は誰だ?」「なぜ同じ一日を何度も繰り返すのか?」みたいな大前提の疑問点がなくなってしまった。だからなのか、元の世界に戻るのか、留まるのか、家族の問題で葛藤する主人公のホームドラマ的な展開になってしまい、個人的には面白みが減退した。
あのミステリ・コメディ・ホラーテイストが好きだっただけに残念。
相も変わらずロゴで遊んでいる姿勢は素敵。
今回はユニバーサルのロゴが戻るのではなく、3つに分離する。
本当に作品の性質を表していて、見返してみると面白い。
それにしても、主人公……。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観たことがないアメリカ人がいることに信じられなかった。
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ユーザー名は「ドラえもんは猫型ロボット」です。
興味あれば除いて見てください。
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