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ミッドサマー

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上映日:2020年02月21日 / 製作国:アメリカ / 上映時間:147分

監督:アリ・アスター 主演:フローレンス・ピュー

鑑賞日:2020/6/21

鑑賞媒体:U-NEXT


【今作の★の数:★★★★】 良作。観て損なし。

 

★の数について

★★★★★ 最高。おすすめ。

★★★★  良作。観て損なし。

★★★   普通。

★★    残念。

★    うーん。

 
<あらすじ>

家族を不慮の事故で失ったダニー(フローレンス・ピュー)は、大学で民俗学を研究する恋人や友人と5人でスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、白夜で太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖......それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

 

<感想>

『ヘレディタリー 継承』で世界に衝撃を与えたアリ・アスター監督の作品。

前作の『ヘレディタリー』を観た際も、自分はこれまでのホラー映画とは違うアプローチに相当戸惑ったが、今作『ミッドサマー』もその再来だった。

 

白夜の下で行われる北欧の狂ったお祭り映画。
主人公の置かれた境遇やお祭りの実態は相当えぐいのに、映像が明るくて綺麗だからそこまで不快感は感じなかった。

最後に生贄に与えられた恐怖や苦痛がなくなるという薬草のくだりが、信仰の嘘を提示していて、その見せ方に監督の底意地の悪さを感じる。

というか、アリ・アスターは宗教や異文化で嫌な思いでもしたのだろうか? と勘ぐってしまいそうになる作品。

壁画や文献で、ホルガの祭りの異様さは十分に伝わってくるが、観客は、主人公ダニー同様に、この祭りがどのようなものなのか、何を目的にしているのかをはっきりと説明されずに、信仰という名の御託を並べてどうにかしようとしている主催者側の悪意が透けて見えるのが、この映画の恐ろしさ。

考察動画やサイトを観ないと、祭りの全容は見えてこない。

観るならば、ディレクターズカット版を観た方がわかりやすいと思う。

 

監督の前作『ヘレディタリー』が面白いと思った人なら、これは間違いなく嵌れる一本。そうじゃないと、所々に「?」を浮かべて映画を見終えることになると思う。

 

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興味あれば除いて見てください。

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